世界は広い 2013 3 3

 私は、2010年12月4日に、
「世界は広い」という文章を書きました。
 その文章の中で、こう書きました。
(1)いつも強気外交を繰り広げている中国も、
なぜか北朝鮮に対しては「弱腰」である。
その理由は、なぜか。
(2)やがて、長距離ミサイルを開発すれば、
アメリカも、北朝鮮の言いなりになるでしょう。
(3)同じ構造が、欧州にもあります。
イランが長距離ミサイルを開発すれば、
欧州は、イランの支配下となるでしょう。
(以上)
 結局、あれから何も進展がなかったというよりも、
状況は、むしろ悪化しています。
いや、北朝鮮やイランにとっては、進展があったと言えるかもしれません。
 あれから2年以上、
時間だけが無駄にすぎたというところでしょう。

世界は広い 2010 12 4
 強気外交を繰り広げている中国も、
なぜか北朝鮮に対しては「弱腰」である。
 日本人から見れば、
「どうして、中国は、北朝鮮に対して、いつも弱腰なのか」と、
不思議に思うでしょう。
 さて、国際戦略コラム3823号(2010年11月27日)には、
このような記事がありました。
「北朝鮮は、北京にミサイルの一部照準を合わせているので、
中国としても北朝鮮の都合を聞く。
 ミサイル防衛用の迎撃ミサイルを中国は持っていないために、
北朝鮮のミサイルを防げない」
もし、これが事実ならば、唖然とする話である。
 世界は、広い。
しかし、中国を脅して、
石油や食料を奪おうと考える国は、北朝鮮しかない。
 それにしても、こうした戦術は、唖然とするが、
意外にも有効な戦術かもしれません。
 何しろ、中国は、
「ミサイル防衛用の迎撃ミサイルを持っていないために、
北朝鮮のミサイルを防げない」というならば、こうした戦術も可能でしょう。
 やがて、長距離ミサイルを開発すれば、
アメリカも、北朝鮮の言いなりになるでしょう。
 アメリカには、ミサイル防衛用の迎撃ミサイルはあるでしょうが、
こうしたシステムでは、完全に被弾を防ぐことはできません。
数十人の死傷者でも、アメリカ世論はパニックになるでしょう。
 同じ構造が、欧州にもあります。
イランが長距離ミサイルを開発すれば、
欧州は、イランの支配下となるでしょう。
イランの弾道ミサイルが、たとえば凱旋門に落ちれば、
欧州は、パニックになるでしょう。





















































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